インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
マンションを出たところで、尚史のスマホの通知音が鳴った。
尚史は足を止めてトーク画面を開き、メッセージを確認する。
「キヨからだ。二人で店に来いって」
いつもは平日の会社帰りに店に寄るので、土曜日にお誘いがあるのは珍しい。
しかも『来ないか?』じゃなくて『来い』と言い切っているところを見ると、何か用でもあるのかと考える。
「6時前か……。明日も朝から忙しいけどどうする?行く?」
「何か用があるのかも知れないし、とりあえず行こうか。それであまり遅くならないうちに帰ろう」
そのまま駅に向かい電車に乗った。
土曜日の夕方なのに会社へ行くみたいで妙な気分だ。
明日の段取りを話しているうちに電車はキヨの店の最寄り駅に到着した。
電車を降りて駅を出ると、尚史は私の手を握る。
「よく考えたら会社に行くわけじゃないんだから、手くらい普通に繋ごう」
「うん、土曜日のこんな時間に電車に乗ってここにいるって、なんか変な感じだなって私も思ってたよ」
手を繋いで歩いていると、「あっ、そうか」と尚史が呟く。
尚史は足を止めてトーク画面を開き、メッセージを確認する。
「キヨからだ。二人で店に来いって」
いつもは平日の会社帰りに店に寄るので、土曜日にお誘いがあるのは珍しい。
しかも『来ないか?』じゃなくて『来い』と言い切っているところを見ると、何か用でもあるのかと考える。
「6時前か……。明日も朝から忙しいけどどうする?行く?」
「何か用があるのかも知れないし、とりあえず行こうか。それであまり遅くならないうちに帰ろう」
そのまま駅に向かい電車に乗った。
土曜日の夕方なのに会社へ行くみたいで妙な気分だ。
明日の段取りを話しているうちに電車はキヨの店の最寄り駅に到着した。
電車を降りて駅を出ると、尚史は私の手を握る。
「よく考えたら会社に行くわけじゃないんだから、手くらい普通に繋ごう」
「うん、土曜日のこんな時間に電車に乗ってここにいるって、なんか変な感じだなって私も思ってたよ」
手を繋いで歩いていると、「あっ、そうか」と尚史が呟く。