インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「兄者は仕事で大変なんだね。ちなみにどんな仕事してるの?出張が多いならやっぱり営業かな?」
何の気なしに尋ねると、谷口さん……いや、リナっちは首を横に振った。
「営業みたいなこともしてるようですけどね、一応副社長です」
「えっ、副社長?!」
私と同じ歳で副社長だって?!
谷口兄は見掛けによらず、どんだけハイスペックなんだ?
意外なことを聞いたと言うのに、驚いているのは私だけのようだ。
「あれ?モモ先輩には言ってませんでしたっけ?うちの会社は私の父が社長なんですよ。兄は入社してから名古屋支社の営業部で修行を積んで帰ってきて、今は副社長です」
……と言うことは、リナっちは社長令嬢なのか!
もしかして数年後には私の上司になっていたりするのでは?
社長令嬢だとを聞くと、小さい頃からエレクトーンを習っていたり、フラワーアレンジメントなんていう上品な趣味を持っていたりすることに納得せざるを得ない。
「聞いてない……。全然聞いてないよ、リナっち!」
何の気なしに尋ねると、谷口さん……いや、リナっちは首を横に振った。
「営業みたいなこともしてるようですけどね、一応副社長です」
「えっ、副社長?!」
私と同じ歳で副社長だって?!
谷口兄は見掛けによらず、どんだけハイスペックなんだ?
意外なことを聞いたと言うのに、驚いているのは私だけのようだ。
「あれ?モモ先輩には言ってませんでしたっけ?うちの会社は私の父が社長なんですよ。兄は入社してから名古屋支社の営業部で修行を積んで帰ってきて、今は副社長です」
……と言うことは、リナっちは社長令嬢なのか!
もしかして数年後には私の上司になっていたりするのでは?
社長令嬢だとを聞くと、小さい頃からエレクトーンを習っていたり、フラワーアレンジメントなんていう上品な趣味を持っていたりすることに納得せざるを得ない。
「聞いてない……。全然聞いてないよ、リナっち!」