インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
誰にも触らせたことのないところを尚史に愛でられると、自分の体が自分のものではないような妙な感覚が身体中に広がる。

それは決してイヤな感覚ではなくて、尚史に身も心もまるごと愛されていることが嬉しくて、むしろもっと触って欲しいとさえ思う。

他の男の人に少しでも触られると怖くて気持ち悪くて吐き気までしたのに、好きな人に……尚史に触れられると、こんな風になるんだ。

「モモの中、どんどん柔らかくなってく……。気持ちいい?」

「んっ……そんなの……わかんない……」

「じゃあ、わかるまでしないとな」

尚史は私の足の間に顔をうずめ、舌の先で柔らかいところを転がすように撫でながら、指の動きを少し速めてさらに奥の方まで私の中を探る。

尚史の舌で触れられたところがビリビリとしびれて、体の中ではさっきよりも強い感覚の波が押し寄せた。

私はとてつもない恥ずかしさと初めて知る快感に、うっすらと涙ぐみながら身悶える。

「尚史……それ……恥ずかしいからやだ……」

「ダメ、恥ずかしがってるモモも可愛いからやめない」

「意地悪しないで……。ホントにもう……ヘンになりそう……」

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