インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「んー……じゃあ、そろそろ……いい?モモが可愛すぎて、俺ももうヤバイ」

それは『最後まで食っちまうぞ』ってこと?

とうとうそのときが来たんだ……!

27年間守り続けた純潔を捧げる覚悟を決めてうなずくと、尚史は私の唇に優しく口付けた。

「できるだけモモが痛くないようにゆっくりするけど……我慢できなかったら言って」

「私が我慢できなかったらやめるの?」

「まぁ、そうだな。モモにつらい思いはさせたくないから」

尚史はいつだって、こんなときまで私のことを一番に考えてくれるんだな。

尚史のそういう優しいところが好きだから、身も心も私のすべてを早く尚史のものにして欲しいと心から思う。

「尚史、大好き」

「俺もモモが大好きだよ」

抱きしめ合ってキスをしたあと、尚史は私の腰を引き寄せて、少しずつゆっくりと私の中に入り込んだ。

生まれて初めて男性を受け入れる痛みと、体の入り口を押し広げられるような圧迫感で、無意識に力が入ってしまう。

「モモ、大丈夫か?もう少し力抜いて」

「そんなこと……言われて……も……」

「……つらい?今日はやっぱりもうやめようか?」

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