インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
当たり前だけど今の私と尚史と同じように、両親にも新婚時代があったんだなと思うと不思議な気がした。
私が生まれて父と母は親になって、私を大切に育ててくれた。
私も尚史も、それぞれの両親の有り余るほどの助けのおかげで、今日を迎えられたんだとつくづく思う。
結婚しても親に頼りっぱなしで申し訳ない気持ちと、困ったときにはいつも力を貸してくれるありがたさで胸がいっぱいになった。
「ねぇモモ、この間光子おばあちゃんが『結婚式の写真がない』って探してたの覚えてるでしょ?」
「うん、言ってたね」
「あれね、たぶんこの写真のことだと思うの。昨日ふと思い出してね」
母はバッグから取り出した1枚の古い写真を私に差し出した。
写真には小さな頃の私と尚史が写っている。
写真の中の私は大きなケーキを前に、白いワンピースを着て白いレースのついた布を被り、尚史と小さな手を繋いでいた。
「これ、私と尚史だよね。何歳くらいだろう?」
「モモの4歳の誕生日ね。光子おばあちゃんがケーキを持ってお祝いに来てくれて、このワンピースをプレゼントしてくれたのよ」
私が生まれて父と母は親になって、私を大切に育ててくれた。
私も尚史も、それぞれの両親の有り余るほどの助けのおかげで、今日を迎えられたんだとつくづく思う。
結婚しても親に頼りっぱなしで申し訳ない気持ちと、困ったときにはいつも力を貸してくれるありがたさで胸がいっぱいになった。
「ねぇモモ、この間光子おばあちゃんが『結婚式の写真がない』って探してたの覚えてるでしょ?」
「うん、言ってたね」
「あれね、たぶんこの写真のことだと思うの。昨日ふと思い出してね」
母はバッグから取り出した1枚の古い写真を私に差し出した。
写真には小さな頃の私と尚史が写っている。
写真の中の私は大きなケーキを前に、白いワンピースを着て白いレースのついた布を被り、尚史と小さな手を繋いでいた。
「これ、私と尚史だよね。何歳くらいだろう?」
「モモの4歳の誕生日ね。光子おばあちゃんがケーキを持ってお祝いに来てくれて、このワンピースをプレゼントしてくれたのよ」