インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
そんなに小さい頃に、すでに光子おばあちゃんを私との結婚式に招待する約束をしていたとは!
「そうかぁ……だから光子おばあちゃんは、私と尚史の結婚式に出席することが昔からの夢だったって言ったんだね」
「ガキの頃の話だから、おばあちゃんは忘れてるだろうと思ってたんだけど……心のどこかで覚えててくれたんだなって、すげぇ嬉しかった。大きくなったら結婚しようってあんなに言ってたの、モモは忘れてたけどな」
何?私がそんなことを言っただと?
そんなの全然記憶にないよ……。
幼馴染みと『結婚する!』なんて言うのは、幼馴染み萌えの漫画の世界だけの話じゃないのか?
「……それ、私が言ったの?」
「ほら、これだよ。その写真のときよりもっと前から言ってたから、俺と結婚式したいってなったんだろ?そのあともずっと言ってたし」
「ええっ、嘘?!」
「嘘じゃない。どこに行くのも手ぇ繋いで、『モモ、大きくなったらひーくんのお嫁さんになるー!』って、毎日言ってたじゃん」
まさか私がそんなことを言っていたなんて!
そんな記憶はまったくないけれど、小さい頃は『尚史』と呼ぶのが難しくて、『ひーくん』と呼んでいたことはうっすらと覚えている。
「そうかぁ……だから光子おばあちゃんは、私と尚史の結婚式に出席することが昔からの夢だったって言ったんだね」
「ガキの頃の話だから、おばあちゃんは忘れてるだろうと思ってたんだけど……心のどこかで覚えててくれたんだなって、すげぇ嬉しかった。大きくなったら結婚しようってあんなに言ってたの、モモは忘れてたけどな」
何?私がそんなことを言っただと?
そんなの全然記憶にないよ……。
幼馴染みと『結婚する!』なんて言うのは、幼馴染み萌えの漫画の世界だけの話じゃないのか?
「……それ、私が言ったの?」
「ほら、これだよ。その写真のときよりもっと前から言ってたから、俺と結婚式したいってなったんだろ?そのあともずっと言ってたし」
「ええっ、嘘?!」
「嘘じゃない。どこに行くのも手ぇ繋いで、『モモ、大きくなったらひーくんのお嫁さんになるー!』って、毎日言ってたじゃん」
まさか私がそんなことを言っていたなんて!
そんな記憶はまったくないけれど、小さい頃は『尚史』と呼ぶのが難しくて、『ひーくん』と呼んでいたことはうっすらと覚えている。