インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
幼馴染みとして幼い頃から長い時間を共に過ごした私たちは、たくさんの思い出を共有している。
これからは夫婦として、そして家族として同じ時を共に歩み、幼馴染みの頃とは違う二人の想いが積み重なって、アルバムには新しい思い出が増えていくのだろう。
いつか子どもができて、二人で一生懸命子育てをして、子どもが無事に私たちの元を巣立ってまた二人きりになったら、両親のようにお互いをねぎらい笑いながら寄り添って、たくさんの思い出話ができるといいなと思った。
病院に着くと、両親は光子おばあちゃんの病室のある入院病棟へ、私と尚史は結婚式の準備で外来病棟へ行くので、正面玄関を入ってすぐのロビーで別れた。
お礼を言って両親を見送ったあと、尚史はロビーのステンドグラスを見上げて、ひとつ大きく息をついた。
「これからここで、モモと結婚式を挙げるんだなぁ……」
「結婚することになったときには、まさか病院のロビーで結婚式を挙げるとは思ってなかったね」
「そうだけど……俺はモモと式挙げられて、おばあちゃんが喜んでくれればどこでもいいや」
「私も」
尚史が私と同じ気持ちでいてくれることが嬉しい。
これからは夫婦として、そして家族として同じ時を共に歩み、幼馴染みの頃とは違う二人の想いが積み重なって、アルバムには新しい思い出が増えていくのだろう。
いつか子どもができて、二人で一生懸命子育てをして、子どもが無事に私たちの元を巣立ってまた二人きりになったら、両親のようにお互いをねぎらい笑いながら寄り添って、たくさんの思い出話ができるといいなと思った。
病院に着くと、両親は光子おばあちゃんの病室のある入院病棟へ、私と尚史は結婚式の準備で外来病棟へ行くので、正面玄関を入ってすぐのロビーで別れた。
お礼を言って両親を見送ったあと、尚史はロビーのステンドグラスを見上げて、ひとつ大きく息をついた。
「これからここで、モモと結婚式を挙げるんだなぁ……」
「結婚することになったときには、まさか病院のロビーで結婚式を挙げるとは思ってなかったね」
「そうだけど……俺はモモと式挙げられて、おばあちゃんが喜んでくれればどこでもいいや」
「私も」
尚史が私と同じ気持ちでいてくれることが嬉しい。