雨上がりの恋
一人の人と長く付き合った経験のない私にしてみたら、未だにラブラブで仲の良い千秋達は憧れの夫婦。

私にもいつか、そんな幸せな結婚が出来る時が来るのだろうか。

そう信じたいけれど、そうなる未来は今のところ全く見えない。

それどころか、ここまで男運が悪いと呪われてるんじゃないかとさえ思った事もある。

私…前世でよほど悪い行いをしたのだろうか。

ここはとりあえず一度お祓いとか行ってみるべき?そう思った直後「は?お祓いって何だよ。」と頼人が訝し気な視線を向けてきた。

どうやら、心のつぶやきがまた声に出てしまっていたらしい。

続けて、千秋にも突っ込まれる。

「お祓いって、何かあるの?」

「あ、いや…ただ、こんなにも恋愛運が悪いのは何かあるのかなぁって一瞬、思っただけで…」
< 33 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop