雨上がりの恋
「いま頭に浮かべてるその男はどんな男だよ。」

この男…もしかして……

私の頭の中が見えてる?

それに心なしか、頼人の目がキラキラ輝いている様にも見える。

私は一体何を吐かされるのだろう。

頼人は私に何を言わせたいの…?

何かを期待してるように見えてしまうのは私の気のせい?

瞬時に色んな事を考えるけど、やっぱりそんなわけないと結論づけた。

というよりも、私自身がそう思いたいだけかもしれないけど。

「勿体ぶらずに言えよ。」

そしてまた急かされた。

このままじゃ逃してもらえそうになくて、仕方なくある人の名前を拝借した。
< 40 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop