雨上がりの恋
「いや、それは…ちょっとソファに座ったらいつの間にか寝ちまったんだよ。」

と、少しだけバツの悪そうな顔を見せた。

「そっか。でも寒くなかった?大丈夫?」

「ああ。でも、まぁ万が一、風邪引いてもお前が看病してくれるんだろ?」

「…え?」

「もちろん、そうだよな?」

脅しのようなそのセリフに、思わず「あ…うん」と頷いた。

「とりあえず、腹減って死にそうなんだけど。何か食えるもんある?」

「パンと卵くらいなら。」

「牛乳は?」

「それもある。」

「じゃあ朝食は俺が作ってやるから、お前はゆっくりソファにでも座ってろよ。」
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