どうしても、キミに言えなくて。
第3章
ずっと一緒にいるから


ー華sideー
「学校、明日から行っていいの!?」

「えぇ。許可が出たからね」

ウズウズ

「でも…」

「皆には言ってあるわ」

「えっ…皆って…」

「クラスの皆よ…。」

「そうなんだ…」

ホッとしたような…複雑な気持ち…。
前にもあったな…。

「…迷惑かけなさい」

「…っ!」

「今まで、我慢していたぶん…」

「…っうん!」

これからは気にしなくていい。
普通に生活していい。
楽しみだな…!

「登下校は大気君と一緒ね」

ドキッ

「うん…///」

「ふふっ」

「今、笑った!?」

「だって、嬉しいんだもん!」

「……?」

「…華が、前みたいに笑って、恋をして…」

カァァァ///

「…これも全部、大気君と出会ったからなのかしらね…」

ドキッ

大気…君…//

「…そうなのかもね」

「認めるんだ!」

「…うん。本当のことだし…///」

パッ

そう、キミに出会えたから……。

「…よかったわね、出会えて」

「うん」

コクン

もう…私の瞳には…キミしかいない…。
他の人なんて、考えてる暇なんてないくらい、キミに…
恋をしている。
それだけで…幸せだ…。

「お母さん、ありがとうね!」

「うん…」

例え…3ヶ月しかなくても…もう、大丈夫。
最後の最後まで…二人がいてくれるから…。

~次の日~

「華、学校行こう!」

「うん!」

久しぶりだな…学校。

「皆は知ってるんだっけ?病気のこと…?」

「うん!お母さんが話に行ったみたい」

「そうなんだ。俺、その時、いなかったかも」

「どうして?」

「トイレにこもって、華は大丈夫かな、とか、考えてたから!」

ドキッ

「そっか…///」

恥ずかしい…//

「…皆に挨拶しなきゃだよね!頑張るぞ!」

「……」

ぎゅっ

「へっ!?ちょっ…、大気君!?」

「…あんまり…魔法かけないでよ…」

「魔……法?」

「…ヤキモチ妬かせないで!」

キュン

可愛い!!!!!
写メ撮りたかった!!

「かけないよ!」

「約束だぞ!」

「うん!」

**********************************************

「休学していた、五十嵐が復活したぞ!」

「久しぶりです。よろしくです。」

ペコペコ!

「「「…可愛い///」」」

「…席替え…したんですね」

「五十嵐の席は、」

「先生!席替えしましょう!」

「はっ?何を言っとるんじゃ」

「俺、華の隣がいいもん!」

「大気君…っ//」

そういえば、同じクラスだ!

「やる時間がないから無理」

ガーン

私…大気君の隣がよかった…

「隣は…永山海斗(ながやまかいと)」

ザワッ

「不良男の隣?」

「えっ、ヤバいんじゃない?」

「可哀想…」

「…?」

「五十嵐、席につけ」

「あっ、はい!」

パタパタ

ここで…いいのかな?

ガタンッ

「…隣、よろしくね、永山君」

「あっ?」

ビクッ

怖いよーー!
はやくも大ピンチです!
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