どうしても、キミに言えなくて。
私にできること

大気君と会えなくなって、1週間が経った。
それと同時に…病気も進行している。
私の命は…

「…1ヶ月半くらいかな?」

すぐそこまで、迫ってきている。
はやく…大気君に…会いたい。
1分でも1秒でもはやく…キミに会いたい。

ピロリン

[明日、行くね]

パァァァ

やった!やっと会えるんだ!
嬉しい!!!!
楽しみだな…っ!

~次の日~
「久しぶり、華」

パァァァ!

「久しぶり、大気君!」

「…覚悟は決まったの?」

「…?覚悟って…?」

「はい、決まりました。」

「聞かせてもらおうかしら。あなたの…華を支える覚悟を…」

私を…支える、覚悟?

「華と一緒にいる。彼女といると、とても楽しくて、心のそこから安心する。」

カァァァ

恥ずかしいっ///

「彼女といると、辛いこともこの先、あるかもしれない。だけど…」

ぎゅっ

「今を諦めたくない!華との今を…1分でも1秒でも大切にしたい!絶対…華のそばから…離れません」

トクン

嬉しい……!まるで…プロポーズされたみたいだよ///

「悩む必要なんてなかった。時間かけてごめん、華」

ポロポロ

「ありがとう…。そう言ってもらえて、嬉しい!」

「……っ!」

パチパチパチパチ

「合格」

「っ!!」

「これからも…華を…家の娘を、よろしくね…大気君」

「はい!ありがとうございます!」

…?よくわからないけど…おめでとう、大気君…。

「ケーキ買ってきたんだ!」

「ケーキ!!!食べたい!」

「うん!はい、どうぞ」

カチャン

「うわぁぁぁ!」

キラキラ

「キラキラしてるね!」

「キラキラって…!」

輝いてるみたい!綺麗…。

「写真撮るぞ!」

「うん!」

「はい、チーズ!」

カシャッ

ずっと…この時間が経った続けばいいと思ってた。
だけど…

カタン

「…この人…誰だっけ?」

私達には、時間がなかった……。
< 21 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop