どうしても、キミに言えなくて。
未来へ…


ー大気sideー
あの時、触れた…暖かい温もり。
あれは…誰の温もりだったんだ?

『やりたいことをやったのかもしれないわね』

華…?
いや…まさかな…。
でも、あの時、何であそこで倒れてたんだ?
華…。

~数年後~
「大気、この荷物運んで」

「はい!」

俺は23歳になった。
そして、バリバリ働いている。

「この荷物、どこに置きますか?」

「あっ、その荷物はここでお願いします!」

「はい」

ドサッ

重たかった…。
いったい何が入ってんだ?

「お疲れ様です。これ…よかったら、どうぞ…」

「あっ。すみません、ありがとうございま…」

ドクン…

華…?

「どうかしましたか?」

華に似てる…。

「あの…名前…」

「えっ?名前ですか?」

「……」

なに聞いてんだ、俺。

「五十嵐華恵(いがらしかえ)です」

ドキン…

ここからまた…キミと…
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