どうしても、キミに言えなくて。
間違えた
彼女が休んで、もう1週間が経った。
そして、一本の電話が…
プルルル
『はい?美崎です。』
『美崎さん?美崎、大気君ですか?』
『?はい。どちら様ですか?』
『五十嵐華の母の、五十嵐友華(いがらしともか)と申します』
『五十嵐さんのお母さん!?』
『はい。娘がお世話になっております。あの…お願いがあるんですけど…』
『お願い?』
『はい。娘の送り迎えをしてほしくて。』
『えっ、送り迎え!?』
『はい。華は、いつ倒れるかわからないので…。お姉さんできますか?』
『はい、わかりました』
『ありがとございます。では、お願いします。失礼致します。』
ガチャン
『……』
五十嵐さん、今…病気と闘ってるのに俺…何してるんだろう?
彼女を笑顔にして、彼女の願いを叶える。
それが俺にできることなのに…
『……そっか』
フイッ
彼女の瞳には、涙があった。
彼女を泣かせてしまったんだ…。
『…くそッ!』
彼女を笑顔にしたい。
もう一度、笑ってほしい!だから、俺は…!
『おはよう、五十嵐さん』
『美崎…君?』
俺にできることをするから。
この恋がむくわれないってわかっていても、キミのそばにいていい?
『美崎君、明日の放課後は…1人で帰りたい…』
『えっ?何で?』
『用事が…あるから…』
『そっか、わかった』
ホッ
きっと、病院に行くんだろう。
電話で言っていた気がする。
『毎週水曜日は、病院に行くので、1人で帰らせてあげてください。』
『わかりました』
今日は、火曜日だもんな…。
『五十嵐さん』
『…何?』
『……ごめんね』
『えっ…?』
好きじゃないって嘘ついてごめん、五十嵐さん。
本当は、こんなにも…大好きなのに…
『何でもない』
『?…何か悩みがあったら、いつでも聞いてあげるわよ!』
『えっ!?』
『…いつもの、お礼にね!』
ドキッ
笑った…っ////
やっと…笑った…
『どうしたの?泣いてるの?』
『ちっ、違う!泣いてなんか…ない、から』
ツゥ…
『…泣いてるじゃん…。』
『うるさい…!』
『私は…泣いていいと思う。』
『えっ?なん…で…』
『…泣けるって、幸せってことでしょ?』
『……』
幸せ?
『誰かに大切にされたことがある。泣くのも泣かないのもいいことだと思うよ…私は…』
『……っ!』
大切に…されたことが…あるから…泣けてるんだ俺…。
『だから、』
『!』
『我慢しないで泣いていいいと思う!』
『…!ありがと…五十嵐さん…っ』
『うん…。あと、華、って呼んでもいいよ』
『えっ…?』
[華、って呼んでもいいよ]
確かにそう言った…
『じゃあ、華!』
『…!何、大気君』
ドキン
胸が高鳴った。名前を呼び会うだけで、こんなにも…ドキドキするんだ、っと思った。
『…ありがと!』
『…うん』
彼女の笑顔を見た。そして…励ましてもらった。
もっと好きになった。この恋は…もう…とめられない!【華side】
はじめて男の子が泣いたのを見た…
「……」
華って呼んでもらえて、嬉しかった…。
ううん。呼んでほしかった。
大好きだったから。
「華!」
「…大気君!どうしたの?」
休み時間になると、必ず私に声をかけてくれる。
「今日、違うところ行かない?」
「何で?」
「部活の先輩達が行くみたいでさ…」
「嫌なの?」
「会ったら、めんどくさいだろ!いじられるし!」
ドクン
そっか…嫌なんだ…。私が隣にいるのが。
「うん、わかった。あと、私今日は…1人で帰りたいから…」
「?そっか…なんかごめんな」
「ううん!私こそごめん」
「五十嵐、先輩が呼んでるよ!」
「…はーい!じゃあ、行ってくるね」
ガタンッ
「何ですか?」
彼女のそばにいていいのかわからない。
けど、いたい。
彼女が休んで、もう1週間が経った。
そして、一本の電話が…
プルルル
『はい?美崎です。』
『美崎さん?美崎、大気君ですか?』
『?はい。どちら様ですか?』
『五十嵐華の母の、五十嵐友華(いがらしともか)と申します』
『五十嵐さんのお母さん!?』
『はい。娘がお世話になっております。あの…お願いがあるんですけど…』
『お願い?』
『はい。娘の送り迎えをしてほしくて。』
『えっ、送り迎え!?』
『はい。華は、いつ倒れるかわからないので…。お姉さんできますか?』
『はい、わかりました』
『ありがとございます。では、お願いします。失礼致します。』
ガチャン
『……』
五十嵐さん、今…病気と闘ってるのに俺…何してるんだろう?
彼女を笑顔にして、彼女の願いを叶える。
それが俺にできることなのに…
『……そっか』
フイッ
彼女の瞳には、涙があった。
彼女を泣かせてしまったんだ…。
『…くそッ!』
彼女を笑顔にしたい。
もう一度、笑ってほしい!だから、俺は…!
『おはよう、五十嵐さん』
『美崎…君?』
俺にできることをするから。
この恋がむくわれないってわかっていても、キミのそばにいていい?
『美崎君、明日の放課後は…1人で帰りたい…』
『えっ?何で?』
『用事が…あるから…』
『そっか、わかった』
ホッ
きっと、病院に行くんだろう。
電話で言っていた気がする。
『毎週水曜日は、病院に行くので、1人で帰らせてあげてください。』
『わかりました』
今日は、火曜日だもんな…。
『五十嵐さん』
『…何?』
『……ごめんね』
『えっ…?』
好きじゃないって嘘ついてごめん、五十嵐さん。
本当は、こんなにも…大好きなのに…
『何でもない』
『?…何か悩みがあったら、いつでも聞いてあげるわよ!』
『えっ!?』
『…いつもの、お礼にね!』
ドキッ
笑った…っ////
やっと…笑った…
『どうしたの?泣いてるの?』
『ちっ、違う!泣いてなんか…ない、から』
ツゥ…
『…泣いてるじゃん…。』
『うるさい…!』
『私は…泣いていいと思う。』
『えっ?なん…で…』
『…泣けるって、幸せってことでしょ?』
『……』
幸せ?
『誰かに大切にされたことがある。泣くのも泣かないのもいいことだと思うよ…私は…』
『……っ!』
大切に…されたことが…あるから…泣けてるんだ俺…。
『だから、』
『!』
『我慢しないで泣いていいいと思う!』
『…!ありがと…五十嵐さん…っ』
『うん…。あと、華、って呼んでもいいよ』
『えっ…?』
[華、って呼んでもいいよ]
確かにそう言った…
『じゃあ、華!』
『…!何、大気君』
ドキン
胸が高鳴った。名前を呼び会うだけで、こんなにも…ドキドキするんだ、っと思った。
『…ありがと!』
『…うん』
彼女の笑顔を見た。そして…励ましてもらった。
もっと好きになった。この恋は…もう…とめられない!【華side】
はじめて男の子が泣いたのを見た…
「……」
華って呼んでもらえて、嬉しかった…。
ううん。呼んでほしかった。
大好きだったから。
「華!」
「…大気君!どうしたの?」
休み時間になると、必ず私に声をかけてくれる。
「今日、違うところ行かない?」
「何で?」
「部活の先輩達が行くみたいでさ…」
「嫌なの?」
「会ったら、めんどくさいだろ!いじられるし!」
ドクン
そっか…嫌なんだ…。私が隣にいるのが。
「うん、わかった。あと、私今日は…1人で帰りたいから…」
「?そっか…なんかごめんな」
「ううん!私こそごめん」
「五十嵐、先輩が呼んでるよ!」
「…はーい!じゃあ、行ってくるね」
ガタンッ
「何ですか?」
彼女のそばにいていいのかわからない。
けど、いたい。