俺様?ときどき照れ屋くん♪
「寺矢くんって照れ屋なんだね♪」


あたしはにやけながら言った。


好きな人の新たな一面を知れたことがうれしくって、我慢できなかったんだ。


「うるせっ!」


あまりにも反応がかわいくて、吹きそうになった。


あたしは吹くのはさすがに…とこらえつつ、寺矢くんの背中を見つめる。


…背中からもなんとなく照れてるのが伝わってるよ?


口には出せないけど…寺矢くんはかわいい俺様だね♪


あたしの中にある『好き』っていう気持ちがもっと膨らんだよ?


ガタッ━


寺矢くんがいきなり立ち上がった。


「クリボー、帰んぞ!」


そう言ってドアの方へ歩いていく。


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