俺様?ときどき照れ屋くん♪
あ…


寺矢くんがあたしの背中に手を回してくれた。


約7ヶ月の片想い。


素直になってよかった…


そう思えた瞬間だった。


「クリボー…俺…」


あたしを自分の体から離して何か言おうとしてる。


だからあたしは人差し指で寺矢くんの口を抑えた。


言葉にしようとしてくれてるんだよね…?


「いいよ?何も言わなくて…」


寺矢くんが少し首を傾げる。


人差し指を離して…ニコッと笑いながらあたしは言った。


寺矢くんが言おうとしてること…


「わかってるから…♪」


きっと…ね!


「クリボー…」


「じゃ、帰ろっか!…ね?」


あたしは教室から1歩出る。


「行くぞ…!」


寺矢くんは顔を赤くしたまま、あたしの手を繋いで歩きだした。


驚きつつも、あたしは歩調を合わせる。


付き合ってる…そんな感じするや♪


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