未来の約束
「出会い」と言う名の「再会」
「美和(みわ)。これ、お願い」
隣で仕事をする同期の松岡花音(かのん)に書類を渡される。
「これ、あたしの仕事じゃないんだけど」
「あたしの仕事でもない。でも、その処理が終わらないと、あたしの仕事が片付かない」
花音のデスクに溜まりつつある書類たちを横目に、小さなため息を溢し、頼まれた仕事を始めた。
あたしは、中小企業の事務員として働いている。
就職して、6年。
気付けば、あたしと花音はここでは1番の古株となっていた。
おかげで、仕事に終われる日々。
それなりにいい給料を貰っているが、やりがいは感じない。
むしろ、いつ辞めても悔いはない。
だが新たに1から覚えることを考えたら、今のままでいい。
隣で仕事をする同期の松岡花音(かのん)に書類を渡される。
「これ、あたしの仕事じゃないんだけど」
「あたしの仕事でもない。でも、その処理が終わらないと、あたしの仕事が片付かない」
花音のデスクに溜まりつつある書類たちを横目に、小さなため息を溢し、頼まれた仕事を始めた。
あたしは、中小企業の事務員として働いている。
就職して、6年。
気付けば、あたしと花音はここでは1番の古株となっていた。
おかげで、仕事に終われる日々。
それなりにいい給料を貰っているが、やりがいは感じない。
むしろ、いつ辞めても悔いはない。
だが新たに1から覚えることを考えたら、今のままでいい。
< 1 / 189 >