未来の約束
美和の部屋に着き、チャイムを鳴らす。

部屋の灯りがついていたので、美和はこの扉の向こうにいる。

出て来てくれるかは、別として・・・


「ごめん。今は、会いたくない」


ドア越しに聞こえた、美和の声が震えていた気がした。


「俺は今すぐ、美和に会いたい。ちゃんと、話がしたい。これからのことについても」

「・・・別れたい。もう、終わりにしよう」


別れを切り出されているというのに、冷静な自分に笑える。

昨日までの俺なら、きっとこんな風にはいられなかっただろう。


「2度も、病気を理由に振られるのか?」

「・・・そうだね」

「なら、納得はできない。もう、俺もガキじゃないからな」


あの頃の俺とは、違う。

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