未来の約束
「文化祭の時、うちのサークルの先輩たちに捕まってただろ?一緒にいた子たちは、先輩たちと連絡交換してたのに、お前は「あなた達の連絡先、必要ないから」って、ハッキリ断ってた」


チャラチャラした奴らに、一緒にいた子たちも連絡先なんて教えたくなかった思う。

でも効率よく、速やかにこの場を納めるために、仕方なく教えていたのだろう。

連絡が来たところで、嫌なら無視すれば済む話。

なのに美和は自分の意志を口にし、行動した。

そんな美和が、無性に気になった。

だから、必死に美和との接点を探した。

同じ選択授業を受けてみたり、家と正反対な場所にある、当時美和がバイトをしていたコンビニに通ってみたり・・・

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