未来の約束
「次の支店長、エリートらしいよ」

「へぇ。仕事ができる人なら、誰でもいいよ」


今の支店長は学歴、経歴は立派だが、全然使えない人。

仕事ができないだけならいいが、こちらの足まで引っ張るし、お荷物も良いところだ。


「次こそは、いい人に巡り会えたらいいよねー。でも若いらしいし、あんまり期待できないかもね」

「そうなの?それにしても情報早いね、花音」

「山崎に調べさせた」


山崎と言うのは24歳の後輩の男の子で、仕事のできる営業マンだ。


「山崎、暇なんだね。もっと、仕事回そうかなぁ」

「暇ではないでしょ。でもあたし達の頼みだから断れなくて、隙をみて調べてたんでしょうね」


あたし"達"って、あたしは頼んでないけどね。

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