未来の約束
「あの、ここって・・・」

「俺の部屋」


・・・やっぱり。

でも、だとするなら、あたしはなぜここに?


「コーヒーで良いか?」

「え。あ、はい」


あたしの返事を聞くと、桐島はキッチンへと向かった。

そしてマグカップを2つ手に戻ってくると、ノートパソコンが置かれているカウンターテーブルに置いた。


「座れば?」


桐島と向き合うように、置かれたマグカップのところに腰を下ろした。


「なぁ。俺、何かした?」

「え?」

「さっきから、変だから」


変って、何が?

あたしより、桐島の方が変だと思う。


「桐島さんの方が・・・」

「その呼び方、辞めねぇ?なんか、ムカつく」


こんなことでムカつかれても、困るんだけど・・・

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