未来の約束
「桐島さんは、桐島さんですよね」

「当たり前だろ。チッ」


態度、悪ッ!

今、舌打ちしたし。


「お前には、その名で呼ばれたくねぇ」


また、意味のわからないことを。


「変えるつもりないです。それに、桐島さんは上司です。変に勘違いとかされて、在らぬ噂や憶測が流れても困ります」

「在らぬ噂や憶測、ね。なら、真実なら良いってことだろ?」


不適な笑みを浮かべたかと思うと、桐島に腕を引かれる。

そのせいで、距離がなくなる。

憎らしいくらいに整った桐島の容姿に、嫉妬してしまう。


「何・・・」


あたしの言葉は、桐島によって塞がれた。

困惑する頭で、今の状況を必死に理解しようと試すが、逆に頭がパニックに陥る。

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