未来の約束
チュッと名残惜しそうなリップ音が、やけに室内に響く。
「俺は、お前が好きだ」
桐島の口から放たれた言葉は、真っ直ぐにあたしの胸に突き刺さる。
「だから俺は、お前との噂なら大歓迎。それに、それが事実になるなら万々歳だ」
「・・・なんで、あたしなんですか?」
「お前だから」
あたしの問いに、桐島は「答え」とも言えない返答をする。
桐島が穏やかに優しそうな笑みなんて浮かべるから、反抗したいのにできない。
愛されることは、幸せなことだと思う。
だけど愛された分、その愛を返せる自信がない。
だから一線を引き、幸せになりたいと心のどこかで思いながらも・・・
あたしは病気を言い訳に、恋をすることを諦めた。
「俺は、お前が好きだ」
桐島の口から放たれた言葉は、真っ直ぐにあたしの胸に突き刺さる。
「だから俺は、お前との噂なら大歓迎。それに、それが事実になるなら万々歳だ」
「・・・なんで、あたしなんですか?」
「お前だから」
あたしの問いに、桐島は「答え」とも言えない返答をする。
桐島が穏やかに優しそうな笑みなんて浮かべるから、反抗したいのにできない。
愛されることは、幸せなことだと思う。
だけど愛された分、その愛を返せる自信がない。
だから一線を引き、幸せになりたいと心のどこかで思いながらも・・・
あたしは病気を言い訳に、恋をすることを諦めた。