未来の約束
強がり、平気なフリをするのには慣れている。

でも、そんなあたしでも、弱音を吐きたくなることだってある。

だけど甘える方法を知らないあたしは、いつも1人だった。

なのに、桐島はそんなあたしの麻痺した心を溶かす。

ゆっくりと近づいてくる、桐島から目が離せない。

そして瞳を閉じるのも忘れ、桐島と唇が重なった。

わかっていたのに、拒否することも忘れ、あたしは流されること選択した。


「そんな態度取られると、期待するけど」


桐島の言葉に、返事なんてしない。

間違ってることは、あたしが1番わかってる。

夢物語に、未来がないことも・・・

明日が約束できない人間が、他人を巻き込んじゃイケないことも・・・

< 57 / 189 >

この作品をシェア

pagetop