未来の約束
席につくなり、花音はビールやら食べ物を頼む。


「美和、烏龍茶でいい?」

「うん」

「後、烏龍茶で!」


あたしに確認を取ると、店員にあたしの分の飲み物も注文してくれた。

先に運ばれて来た飲み物を口にしながら、次々と運ばれてくる料理たちを摘まむ。


「美和さんよ。あたし達、どうなると思う?」

「いきなり、何の話?てか、誰と誰の話?」

「あたしと敦」


あぁ、高橋のことか。


「あたし達、先が見えないんだよね~」

「先って、何?」

「先は先だよ。結婚とか」


まぁ、お互いにいい年だしね。


「何年だっけ?」

「もうすぐ3年」


もう、そんなに経つんだ。


「長いね」

「このまま来年も、再来年も関係が変わる気がしない」


それはそれで、あたしからしたら羨ましい。

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