未来の約束
気付けば仕事に終われ、歓迎会の日を迎えていた。

花音を抜きにして、職場のメンツとご飯って、全く気分が上がらない。


「久しぶり。廣木に、松岡」


遅れてきた、部署は違うが同期の今泉があたしの隣に座る。


「遅刻だけど」


花音が冷たく言い捨てる。


「わりぃ。相手先と話が長引いてさ」

「うわぁ~、嫌みたらしい。正直に言えば?出世コースまっしぐらの営業のエースは暇じゃないって」

「嫌みくせぇのは、松岡の方だろ」


嫌みを言われているのに、顔色1つ変えず、笑顔で対応するところがまた嫌みくさい男。

今泉は営業のエースなだけあって、それはそれは忙しく働き回っている。

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