未来の約束
「桐島さん。俺ら、ただの同期ですから」

「ただの同期、ね」


桐島は、嫌みたらしく口にする。


「お前、ちゃんと誤解解いとけよ」

「今泉が失恋して、可哀想で仕方なく肩貸してやった」

「お前、言い方あるだろ。それと、余計なこと言うなよ」


コイツ、本当にバカだ。

誤解を解きたいのか、誤解されたいのかわからないんだけど・・・


「随分、仲良いんだな」

「「それは、ない」です」


なんで、ハモるかなぁ。


「じゃあ、俺はそろそろ中に戻るんで」


桐島に軽く頭を下げ、今泉は中へと戻っていく。


「俺とは誤解されるのは「嫌だ」とか言ってたけど、今泉とは誤解されても良いんだな」

「どんな屁理屈ですか」

「屁理屈ではねぇだろ。現に、密着してたし」


もっと、他の言い方があるでしょ。

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