世界No.1の総長と一輪の花
嵐のような
春休み
今日は雷龍の倉庫に遊びに来ている。詩優と竜二さん、京子は何かやることがあるらしく不在だ。
「俺、詩優と竜二とクラス離れたら生きていけないかも」
そう言ったのは倫也だ。男3人の中じゃ1番コミュニケーション能力が高いと思ってたのに………
まさかの発言に少し驚いた。
「校長脅せば同じクラスになれるんじゃない?」
面白そうに笑ってアイスを食べる明日葉。
「それいいかもな」と笑う倫也に
「いやいやダメだから」
と、止める私。
でも私も京子とクラスが離れたら…なんて考えたくもない。
一学年4クラス……同じクラスになる確率は低いわけじゃない。毎日神様に祈ろう……
「あっ!ダメっすよ!勝手に入っちゃ!!」
外がどうやら騒がしい……?
「なになに~?雅(みやび)聞こえなぁーい」
という女の子の声が聞こえてきて……
ガチャッ!と2階の扉が開いた。
中に入ってきたのは胸元まである髪をゆるふわに巻いた、モデルみたいな女の子。
胸元が大きくあいた服を着ていて…スカートはすごく短い……
…スタイルいいな………
なんておもいながら見つめていると、その子が私に近づいてきた。
「へぇ~♪あなたが雷龍の姫?」
…声も可愛いし……いい匂いする……
私が見とれていると、その子はまじまじと私の体を上から下まで見て…そして鼻で「フッ」と笑われた。