世界No.1の総長と一輪の花
倉庫から歩いて20分くらいで、コンビニが見えた。
「アイス♪アイス♪」
明日葉はスキップしながらコンビニに一番乗りで入って行く。
私と京子も続いて、コンビニ入った。
「私紅茶見てるから明日葉とアイス見ておいで」
京子は紅茶がある方へ行く。
…私もアイス見よ
と思った時、ドンと人にぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい」
振り向いて、謝ると…
「僕の方こそごめんね。大丈夫?怪我してない?」
と手を握られた。
クリーム色の髪の毛に、白い上着を着ている男……まるで絵本の中の王子様みたいな人だ。
「…だ、大丈夫です……」
「君可愛いね。すっごい好み。これ僕の連絡先、何か困ったことがあったらいつでも連絡してね」
そう言ってポケットから白い紙を出して、私の手にその紙を握らせた。
「またね」
と言って男がレジで会計をしに行った。