世界No.1の総長と一輪の花
少しして、着いたのは…
高層マンション……
1番上を見るのには首が痛くなるほど…
「こっち」
手を引かれてエレベーターに乗せられる。
綺麗なエレベーター……汚れ1つない……たぶん…
男が押し階はなんと……
「最上階!?」
驚いて声に出ていた。
「そうそう」
と男は答えて私の反応を見て笑う。
にこっ、と笑った顔がとても魅力的で…
明るくて
太陽みたいな笑顔…
私にはその笑顔が眩しすぎて見ていられず…思わず顔を逸らしてしまった。
上がっていくエレベーター…
最上階の30階で止まり、エレベーターを下りる…
通路がおしゃれなタイルで作られていて、高そうだ…
今更だけど思ったことがある。
……この人は何者で
ここはどこだろう……
「入って」
男はカードキーで鍵を開けて、入るように促す。
「……あ…ありがとう…ございます」
私は考えることをやめて部屋に入る。
……助けてくれた人だし……悪い人じゃない…よね?