世界No.1の総長と一輪の花





「また帰りに迎えに来るから。教室で待ってて」



詩優は昼休みの最後に私の頭を撫でてから自分の教室に戻って行った。



そんな私たちを見て騒ぐ人たち。



「いいなー!!!妃芽乃さん!!大事にされてる!!!」



「あっ!ずるい!!結亜(ゆあ)だけ!!私も妃芽乃さんと話す!!」



1人の女の子が私に話しかけてきたと思ったらあっという間にたくさんの女の子に囲まれてしまう私…



……何ですかこの状況…



こんなに女の子が周りに。こんなこと人生で初めての経験だ。




私が戸惑っていると、



「うちの子が可愛いからって近寄りすぎないで」



京子が助けに入ってくれた。でも……




「結城さんもこっち来て!!私たちに雷龍のこと教えてよー!!」



「そうそう!」



京子もあっという間に女の子たちに囲まれてしまった………



後から来た明日葉も同じような目にあい…私たちの周りに人がいなくなったのは授業開始の予鈴が鳴ってからだった。







平穏な学校生活は何処へ…




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