世界No.1の総長と一輪の花

「花莉ちゃん、詩優に近づかないで」

「…いやだ」





「花莉ちゃんは詩優と不釣り合いだよ」

「…っ……そんなのわかってるもん」




「援交ばっかりして、男と遊ぶのが好きなら他を当たって」

「……あ、あれは……私がしたくてしたわけじゃない！」



そもそも何で雅さんが知ってるの…




「どうせ男とヤるのが好きなんでしょ」

「…好きじゃない」




「キモイおやじと車乗ってよく言うよ。どうせそのまま体売ったんでしょ！？」

「………してないもん」





「そのまま体売り続ければいいじゃん！！！」

「…売ってない！！！処女だもん！！！！」




恥ずかしいことを大声で言ってしまった、とすぐに後悔した。後悔してももう遅いけど…




「処女かどうかなんてわかんないじゃん！！」

「…仕方ないじゃん！！証明なんてできないんだから！！！」




「証明ならできるよ。そこらへんの男捕まえてしてきてよ。初めての時は血が出るから。血が出たら信じてあげる」


「…絶対やだっ！！！」




好きでもない人とは絶対したくない…




「雅が詩優のこと好きだから離れて」

「……私だって詩優が好きだから絶対やだっ！！！」




雅さんはギロりと私を睨んでから、



「早く犯されろ！！！！」



と言って走り去って行った。