世界No.1の総長と一輪の花
「肉まんとー、唐揚げ棒とー、カレーパンください!!」
私と倫也は明日葉のお会計待ち。急に倫也がにやにやしたと思ったら、私を見て口を開く。
「ひめちゃんって詩優とどこまでしたの?」
……どこまで?…何が?
「………どこまで…って?」
首を傾げる私に「ひめちゃんは純粋だねぇ~」と言う倫也。私は何かそう思われることを言っただろうか……
ますます倫也がわからない。
「キス何回した?」
爆弾を投下された。
一気に身体中が熱くなる。頬が熱くなって、今絶対顔が赤いと思う……
「あははっ!!ごめんごめん!ちょっとからかってやろうと思っただけなんだけど、まさかほんとにしてるとは!」
倫也は意地悪だ。そんなこと聞かなくてもいいのに……絶対面白がってる。
「…………倫也のバカ…」
私はそう呟いて赤い顔を見られまいと下を向いてただ明日葉の帰りを待った。
「お待たせ~!!!」
明日葉の手にはコンビニの袋。すごく機嫌が良さそうだ。
コンビニを出てから、明日葉は肉まんを頬張る。とても幸せそうな顔をして食べるもんだから私まで幸せになる。
…可愛いなぁ……
明日葉は食べている時もすごく可愛い。