世界No.1の総長と一輪の花
「花莉が遅刻なんてめずらしいね?」
「…いろいろあって」
私が誤魔化すと京子は唇を尖らせる。
「何かあったらすぐに連絡してって言ったのに」
そう言う京子が、とても可愛らしい…
「ごめんね。でも本当に大丈夫!」
…助けてもらったから
「…それ、男物のシャツ?」
私が着ているワイシャツをじっと見られる。
…鋭い
「え、な、何言ってるの!?ち、違うよ!!」
自分でも思ったけど…動揺しすぎた…
「ほんとに~?」と聞かれたけどまた「違う」と返したらそれ以上は何も聞かれなかった。
6時間目が終わり、ホームルームが終わる
いつも通り京子と校門まで行く途中…
たくさんの女の子たちがきゃーきゃー言いながらたむろってる…
邪魔だなぁ…なんて思いながら通り抜ける。
「また明日ね、花莉」
「うん!また明日!!」
校門で京子と別れて、また全力ダッシュ