世界No.1の総長と一輪の花









「……なんで昨日のあんたがここにいんの?」




俺を見て驚いてる茶髪の壮。明らかに俺を警戒してる藍色の髪の奏太。




まぁ、それも当たり前か。だって俺が今来ているのは2人の中学校、西崎(にしさき)中学校なんだから。




「お前らのその学ランに見覚えがあったから、来た」




ここは中高一貫の学校。地元じゃ不良の学校で少し有名だし。



何より…



「お前らを雷龍に入れたいと思ったから」




俺がそう言うと奏太と壮はめんどくさそうな表情に変わった。




「…昨日も言ったけど族になんて興味ねぇ」



「そういうことだから」



全く興味を示さない2人。



「ちっとは考えて」



ぐしゃぐしゃと2人の頭を撫でてから俺は校舎をあとにした。




それにしても壮と奏太は背が低い……花莉と背丈変わんねぇんじゃねぇの…?



なんて呑気なこと思ったり。









< 190 / 599 >

この作品をシェア

pagetop