世界No.1の総長と一輪の花
…お父さんも俊も……絶対怒ってる……
…………帰りたくないな………
でも…
帰らなくちゃいけない…
重い足取りで玄関の扉を開ける…
「…た、ただい…ま」
玄関に入るなり、にこり、と笑うお父さんがいた。
一瞬鳥肌が立って、足が震える
「昨日の夜はどこにいたんだい?花莉」
じっと目を見つめられる。
……怒ってる…
お父さんの目は笑っていない。怒りしかないだろう。
「…ごめんなさい……友達…のとこ…にいた…」
私が震える声で言うと、「…………そうか」と言って立ったままの私のお腹を1発殴る
「…っ…ゲホッゴホッ」
痛くて苦しくてその場にうずくまる。
「花莉。早くこっちに来なさい」
お父さんの私を見る目はとても冷たい…
痛みを我慢しながらリビングに行くと…
カッターを持ったお父さん…
…え……
「ここに仰向けで寝なさい」
そう言って指をさしたのはソファの上…