世界No.1の総長と一輪の花




___________3日後




珍しく花莉からメールが入っていた。それを開くと…




"助けて"




という文字。




メールが来ていたのは5分前。俺は急いで花莉に電話をかけた。



…頼む……出てくれ…



7コール目で電話が繋がる。




「花莉!?お前今どこに…」




『…やあ、久しぶりだね。夜瀬詩優』




繋がったと思った電話に出たのは花莉ではない。男の声。




「…てめぇ……誰だ」



『酷いなぁ。八王子 環だよ。あぁ、"鳳凰"の幹部として話すのはこれが初めてか』




…鳳凰!!




「……何でてめぇが花莉のスマホ持ってんだ」



『えー?今一緒にいるからだけど』



何かを楽しむような声。その声にいちいちイライラする。



「今すぐ花莉から離れろ」



『そんなこと言ってもいいの?妃芽乃さん、綺麗な体で帰れなくなるよ?』



「……花莉に触んな」



『んー、無理。まぁ、それより鳳凰と夜瀬でゲームでもしようよ。拒否権なんてないけどね』



「……ゲーム?」



『そう、ゲーム』








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