世界No.1の総長と一輪の花
「早くしろ」
冷たい声でそう言われ、恐怖を押し殺しながらソファに仰向けになった。
ブレザーのボタンを外され、セーター、ワイシャツ、キャミソールを上に捲りあげられる。
……怖い………
露になった肌に……カッターの刃を出して…ゆっくり滑らせていく。
「っ!!!!!」
鋭い痛みが私を襲う。何ヶ所も、何ヶ所もカッターで切られ…血だらけ……
「…やだ…!!」
私が泣いてもお構いなしに…むしろ嬉しそうに手を滑らせる。
どれくらい切られただろうか……
もう体には痛みしか感じない…
お父さんがいなくなったあと、しばらくソファにいると
「へぇ。良かったじゃん」
と俊が言う。