世界No.1の総長と一輪の花
すぐに康と哲哉が来てくれて、怪我したメンバーを車に運んでいく。
「悪ぃ。今日は何回も頼むかも」
俺は2人にそう告げてすぐに次の場所へと走り出した。
「京子!!次は!!!」
通話を繋げたままの京子の指示で、細い路地裏を曲がって曲がって…
錆びれた小さな倉庫にたどり着いた。
ギィ…
錆び付いた扉を押して中に入る。
「ゲホッゴホッ」
誰かの苦しそうな咳が聞こえる。だけど暗くて奥が見えない。
居場所がバレるからあまりやりたくねぇけど……俺はスマホのライトをつけた。
奥まで進んで、照らしてみると…
そこには奏太、壮、誠の3人が倒れていた。