世界No.1の総長と一輪の花





念の為、壮と誠の息があるかを確認。



「…息はある」




しっかり呼吸をしている…けど、ひどい怪我だ。




しかも俺の嫌な予感が当たってたら……ガチャガチャと入口の扉を引いたり押したりしてみたけど……やっぱり開かない。



…閉じ込められた……




地面に落ちた自分のスマホを拾って時計を見ると、残り30分を切っていた。




くそっ!!!!!!




『詩優!無事!?』




床に落ちたスマホから京子の声がする。どうやらまだ切れていなかったようだ。




「…おう。それより京子、あと何人?竜二は無事か?」



『雷龍のメンバーはもう全員助けてるわ。竜二も無事よ』



「…そっか…
京子、こっちに応援呼んでくんない?負傷者が3人と…あと、閉じ込められた」




『ちょっと!!それ早く言ってよ!!!』



「悪ぃ」



『わかったわ』



「俺は八王子に電話してみる」



『了解』




電話を切ってから俺は花莉のスマホに電話をかけた。



< 212 / 599 >

この作品をシェア

pagetop