世界No.1の総長と一輪の花
八王子くんは手を伸ばして、私の頬に触れた。
瞬間、体に電気が走ったかのような感覚に襲われて
「…ひゃんっ…!」
と変な声が出てしまった。
ただ頬に触れられただけなのに…何で…
「クスリが効いてきたみたいだね」
八王子くんはどこか嬉しそうだ。
…クスリ?
頬に触れている手をゆっくりと下に滑らせていく八王子くん。
またビリビリとした感覚に襲われて
「…んあっ…!んっ…!」
と声が出る。そんな声出したいわけじゃのに…
私の体はおかしくなってしまったみたいだ…触れられただけでこんなになるなんて…
恥ずかしくて、触れられるのが嫌でじわっと目に涙が溜まる。
「妃芽乃さん、そういう目…されると余計に唆られるんだけど」
…見ないで…私に触らないで…
「…んっ」
八王子くんが私に顔を近づけて唇を重ねる。
…!!
抵抗したくても体が動かないからされるがまま。角度を変えて何回も、何回も…
「…やっ…んんっ…!!」
体がビクビクと反応する。それを楽しそうに見て唇を舐められた。
…詩優…助けて……
ぽろり、と涙がこぼれ落ちる。