世界No.1の総長と一輪の花
2回目の
___________次の日
痛みに耐えながら通学路を歩く。
腹部には何重にも包帯を巻いて、血が滲まないようにしている。
……あの人のワイシャツ……買ってから行こうかな…どうせもう遅刻になるし…
私はそう思い、制服関係の衣類が売っているお店に入った。
ワイシャツを買って、学校に向かう途中で…
激痛……昨日切られたところが痛い…
もう耐えられないかも……学校に着いてないのに…
腹部をおさえてそっとしゃがみこむ。
……帰ろうかな…
「大丈夫!?」
男の人の声…
前を見たら…昨日助けてくれた男の人の顔…
「どこか痛いの!?」
私の前にしゃがみこんで……
思わず涙が溢れてしまった……
「え!?大丈夫か!?」
本当は泣いちゃいけない。泣いたら困らせるだけ。それはわかってるのに…
涙は止まらない
「…ごめ……なさい……」
慌てる男に私は声を振り絞って言う。