世界No.1の総長と一輪の花
「詩優さんと姫さんは安全運転で先に行ってください」
手持ち花火も無事に全部なくなり、片付けを始めるみんな。
「え……それはさすがに悪いです…!」
「いいんですよ」
優しく背中を押されて私は詩優のところまで連れていかれた。
詩優は「さんきゅ」と言ってから私の手を引いて歩き出してしまうから、ぺこりと哲哉さんに頭を下げた。
帰りのバイクは来る時よりもゆっくり走って、本当に安全運転だった。
だから少しだけ目を開いてみた景色は……とても綺麗だった。
夜の海も最高かも。
それから倉庫に着くと、もうすでに何人かメンバーが先に到着していた。
……早い…
みんなが到着したころには食事会が始まって、そのあとはみんな疲れきって倉庫で寝ている人が多かった。
歓迎会は無事に終了です。