世界No.1の総長と一輪の花





「次あれやろ~!!!」



明日葉がそういう頃には両手には袋を持っていた。その袋の中にはぬいぐるみやお菓子などがたくさん入っている。



…すごい。プロだ……



明日葉に教えてもらいながら何回かUFOキャッチャーに、挑戦していた壮くんと誠くんは何も取れなかったようでしょんぼりしている……



その姿がなんだか子犬みたいで可愛かった。







明日葉について行ってどんどん進んでいくと、そこには卓球台があった。



「卓球やろ!!」



笑顔で言う明日葉に「私パス」と答える京子。私も出来ないから「見てるね」と言った。




「じゃあガキんちょども!!ダブルスでやろー!!!」



と無理矢理中学生3人を卓球台があるネットの中に押し込む明日葉。




「は!?ふざけんな誰があんたなんかとやるか」




抵抗する奏太くん。




「へぇ?負けるのが怖いんだ?」

「……負けても文句言うなよ」




明日葉はにやりと笑って奏太くんを挑発すると、すぐにそれに乗ってきた奏太くん。





負けず嫌いなんだな…



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