世界No.1の総長と一輪の花
ぎろりと奏太くんに睨まれたけど気にしない。
というかこうして近くにいるとよく分かるけど……奏太くんたちは背が低い。だいたい私と同じくらいだ。
…これから成長するんだろうけど。
そういえば詩優が奏太くんたちを『ちびっ子』って言ってたっけ。その言葉の中には私も含まれていたけど…
「ふふっ」
思わず頬が緩んだ。
「………何笑ってんだよ。気持ち悪ぃ」
奏太くんが私を睨み続ける。
「可愛いじゃない」
ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれた京子。
そのあとは私は下着を1着買って……別に詩優のためとかじゃないよ。
次は化粧品を見た。
「花莉はコーラルピンクが似合ってる」
「確かに!!」
もう二度と化粧なんてしないと誓ったのに、早くも揺らいでしまいそう。
でも似合わないとからな……
詩優もそう思ったみたいだし……
やっぱり悲しくなるからここでは何も買わないでおいた。