世界No.1の総長と一輪の花
「俺とも仲良くして?花莉」
名前を呼ばれてドキリ、と心臓が一瞬暴れる…
「は、はい!ぜひ!」
「良かった」と笑う詩優さんの顔はやっぱり太陽みたいだな…ってまた思った。
「…あ、あの……詩優さん…のワイシャツ…汚れちゃって……新しいものになって申しわけないんですけど…」
私は恐る恐る今日買ったワイシャツを手渡した。
「全然気にすんなよ。なんか気ぃ使わせてごめんな」
「い、いえ!……ごめんなさい…」
詩優さんの手が…私の方に伸びて…
頭を撫でられる。よしよしって……
「詩優って呼んで?あと同い年だから敬語つかわないで」
「……詩優………?」
「うん」
私がそう呼ぶと満足そうな顔をした。