世界No.1の総長と一輪の花
「………キスして。私を詩優のものにして。そうしたら全部信じる」
「…お前、俺のものにしてって意味わかって言ってんの?」
「…わかってるから……抱いて」
「………………お前は本当にいいわけ?勢いだけで言ったんなら今すぐ取り消せ」
「…取り消さない……っ…絶対に」
私は自分のブラウスのボタンを上からプチプチとはずして、脱ぎ捨てた。
「ほかの女の子なんて見ないで。私だけ見てて」
キャミソールも脱ぎ捨てて、上半身はピンクのブラジャーをしているだけ。
そして詩優に迫ろうとしたら、あっという間に体がベッドに倒された。
さっきまで私が詩優の上に乗っていたのに、今は詩優が私に覆い被さっている。
つーっと私の首筋に触れると、キスを1つ。唇を離したと思ったらまた同じところにキス。
ピリッとした痛みが走って、"赤い痕"がつけられたんだなと思った。
「んんっ…」
次に唇にキス。舌を入れるわけでもなく、私の上唇を優しく食んだ。
「お前こそどうなの?あの男、従兄弟とか言ってたけど……赤くなってたじゃん」
じっと詩優に見つめられる。