世界No.1の総長と一輪の花
詩優は私の右手を解放すると、背中に手を回してブラジャーのホックをプチンとはずした。
…慣れてる……
詩優にこういう経験がないようには思えないけど……なんだか初めての自分が悲しくなる。
「………怖くなった?」
詩優の問いかけに首を横に振る。
「……俺、今余裕ないから。あとからやめてって言っても止まんねぇよ?」
「…………止めないで」
唇にキスを1つ。それから頬、おでこ、耳、首筋、鎖骨の順にキス。
あっという間にスカートと下着も脱がされて、床に散らばった。
詩優にキスされたところが熱を帯びて、もっともっと彼を求める。
「……好きじゃ足りないの…っ」
「愛してる」
お互いを求めあった夜、私は初めて好きな人としたんだ。