世界No.1の総長と一輪の花





「…妃芽乃 花莉です!よ、よろしくお願いします」




「よろしくね、花ちゃん」




…花ちゃん?




「花莉にドレス選んでやって」




詩優が私の手を離して、ぽんっと背中を押した。




え?ドレス?




「じゃあ花ちゃん!!行こうか!!」




え?どこに?




そう思いながらも朱里さんに手を引かれて店の奥へと連れていかれる私。




朱里さんの手は長くて綺麗で、赤いネイルが施されている。背だって詩優より少し低いくらいだし、本当に近くで見たら眩しいくらい。




………甘い…いい匂いだってするし





まさに大人の女性だ。





お店の奥に連れてこられて、



「花ちゃん」



と朱里さんが目を合わせるから何かと思ったら……




もみもみ




と私の胸を揉んできたのだ。




「!!!!!?????」




突然のことに驚くことしかできない。




「ごめんね?急に。バストの大きさ確認したかっただけなんだけど…もしかして、しーくんに揉んでもらったことなかった?」




顔が熱くなっていく。




…も、揉んでもらったんだけど……それは昨夜の出来事だったから……それを姉である朱里さんには言えないし…





昨夜のことを思い出しただけでも恥ずかしい………





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