世界No.1の総長と一輪の花
1つ疑問が残る……何でプール清掃の時私のリップを指で拭ったり、髪ゴムをほどいたりしたんだろう……
「…じゃあ姉貴、さんきゅーな。俺らもう行くから。俺のカードで適当に払っといて」
ぎゅっと私の指に自分の指を絡める詩優。自然に恋人繋ぎしてきてドキン!と大きく心臓が跳ねる。
っていうかお金!!!
「私から花ちゃんへのプレゼントでいいわよ♡任務もお願いしてるから」
"任務"?
にこりと笑う朱里さんに紙袋を手渡された。その中には制服と私の下着が入っている。
「え!?そんなの悪いです!!!自分で払います!!!」
そこまでの大金は持っていないけど……今日会ったばかりの朱里さんに払っていただくのは申し訳なさすぎる。もちろんいつもお世話になっている詩優にもだけど…
「花ちゃんにあんなことやこんなことしちゃったお詫びってことでどう?」
朱里さんが意味深なことを言うから詩優は「は?」と声を出した。